むか〜し、むかし
このお店が十日市(神田町)の裏路地に
ひっそり在った頃、お邪魔した事があります。
昭和40年代の街角によくあるジャパニーズ中華屋さんで
炒飯に添えられるスープはお湯に醤油を垂らし
ネギを散らしたような素っ気ないくらい薄っぺらい味。
それにラードを落とせばラーメンのスープにもなりますってな感じで
”おいしい!”とは遠い存在でした。
移転先として今の場所は知ってはいたものの
二度と行かないだろうなと意識から消していました。
しかし時が流れた今も頑張っているし、
お昼時には車もいっぱいだったりするのを見て
(おかコミの評価も良いし)
ひょっとして切磋琢磨したのではないかと
淡い期待を持って再度入店。
メニューは昔とほとんど同じ構成、
先客のテーブルを見渡したらほとんどの方がセットを
注文していましたので、とりあえず炒飯セットBと
ラーメンを注文しました。
運ばれて来たのは、やはり素っ気ないラーメン。
記憶が正しければ、昔は乗っていなかったワカメが
トッピングされています。
ひとくちスープを口に運んだ瞬間、
”おぉ!止まってる!!”と心で叫んでいました。
20年近く前に食べたあの時のラーメンと同じ、
お湯に醤油とラードを入れただけの醤油酸っぱい味に
改めて瞬間フリーズです。
炒飯に添えられたスープもしかり。
強いて良い所をあげるとしたら、炒飯がベタついてないところくらい。
それもけっして優れていると言うのではなく、
万人受けする味でぺちゃぺちゃしていないと言うレベルです。
残念ながらもう三度目は無いお店だと自分に言いきかせました。
しかし、時々考える事があります。
自分的には「こりゃ不味い!喰えた物ではない!」と
思ったお店でも、けっこう繁盛しているお店はあるし、
「ここの○○美味い!!」と唸った所でも
畳んでしまうお店もある。
この矛盾はどこからくるのでしょう?
やはり味覚は十人十色、
『客商売』は『水物』なんですかね。
奥が深い。。。
本当に素晴らしいパティスリーです。
このような”今”を感じさせるスイーツ達が並ぶパティスリーは、
ここ岡山に何軒あるでしょう?
私の知る限りでは1・2・3・・・くらい。
まず最初に、魅せ方が素晴らしい!
どのスイーツもジュエリーのように輝きを放っています。
ショーケースをうっとり眺めてしまうほどの美しさ。
この感動は久しぶりです。
次に、計算された組み立ての妙技。
ムース系が主なスイーツですが、
どれも単純ではなく3〜5層から成り立っています。
ホークで縦にすくうと、全ての層が口に運ばれ
相乗した美味しさが堪能できます。
甘さ、香り、個性、風味など複雑な構成は、
まさにスキルとセンスのあるプロの技!
ちゃんとした所でしっかり修行された証だと思います。
そして接客の在り方。
お客に対して真っ直ぐな視線を注ぎ、
質問にも丁重に分かりやすく答え、
前に出過ぎず、後ろに引きすぎない立ち位置。
気持ちのよいバランスです。
ここまで感心しておいて、なぜ☆5でないかと言うと、
ゼラチンで固めたムース系のスイーツがメインになっていて
ビスキュイやジュノワーズにクレーム、果物と言う
みんなが安心する”ケーキ”が少ない事。
(スイーツでは無く、ケーキ)
ホークを落とした時に、底まで何の抵抗も無く
スーッと通るのは、今時のスイーツではあるのですが、
やはり何らかの抵抗(リズム)が欲しい気がします。
それは食感に印象を与える大切な要素だと思います。
ちょっと小難しいことを書いてしまいましたが、
更なる欲を言ってしまうほど、
クオリティの高いパテスリーだからこそ言える
無いものねだりかもしれません。
とにかく大好きです。
日曜日にランチを頂きました。
入り口のネオンロゴが、なんだか’80sしていますが、
店内は’70sです(笑)
レンガ風の壁に、飲み干した空のワインボトルのディスプレイ、
MEN'S CLUBやPOPEYEを思い出す懐かしのテイスト。
なぜかホッとするのは、私もその時代を通ってきたからかもしれません。
ウエイトレスは、きびきび動いて好印象、
笑顔時の口角角度もパーフェクト!素晴らしい!
運ばれて来たパスタは、まさにアルデンテ。
パンチ力には掛けますが、
それを払拭する美味しさの安定感があります。
デザートのティラミスも程よい甘さ、濃厚さで
珈琲とともに素敵なランチ構成でした。
またお邪魔しようと思っています。
ごちそうさま。
ひと昔前なら、これでOKだったのですが、
ここ数年、岡山ラーメンの進化は著しく、
正当な伝統ラーメンか、
他県テイストのラーメンか、
はたまた新解釈のラーメンか
ベクトルをはっきり持たないと
中途半端では存在が認知されない状況です。
そんな中、惣右衛門さんは、
真面目な姿勢は感じられるものの、
その真面目さが仇と成って、
正直印象の薄いラーメンに仕上がっています。
ずば抜けて美味いいわけでもなく、
かといって不味いこともない、
ある意味、致命傷かもしれません。
ひとくち啜った時、
最後のスープを呑み干した時、
”あぁ〜、この味が惣右衛門!”と言える様な
高みを目指して欲しいです。
ご夫婦とも好印象の店人なので
思わず辛口になってしまいましたが、
ホントは応援しています。
落ち着いた空気のカフェ。
店内は和洋問わずアンティークが沢山あり
硝子の器や食器など見ているだけで心静かになれます。
お店の方も落ち着いた空気感を持たれて居り
相まってゆっくりと流れる時間が楽しめるお店です。
珈琲や紅茶もクセが無く美味しいですが、
セットで頂く手づくりの焼き菓子にも
オーナー(焼き手)の性格が反映されて
素朴ながらじんわりと伝わる美味しさがあります。
予定の無い昼下がり、
少し贅沢でアンニュイな時間が過ごせる良店です。
オープン当初からチェックは入れていたのですが、
「パティスリー スイーツ」と言う
フランス語と英語を混ぜたセンスに入店は躊躇していました。
そのセンスがケーキにも反映されているのではないかと言う
不安があったからです。
たまたますぐ側に用事があったので勇気を持って入店、
入るなり”あちゃ〜”と感じてしまいました。
それはショーケースにそそられるケーキが何も無かったからです。
モンブラン、苺のショートケーキ、ガトーショコラetc.
一通りのスイーツは揃っているのに何も感じない。。。
いや〜、困った。。。
まずケーキの魅せ方が下手、果物の飾り方やカットの仕方、
腰の高さや彩り等々、どういっていいのか、
やはり美的センスがあまりにも乏しい。
とりあえずめぼしい物を5〜6個購入。
帰宅して早速味を確認したところ、
やはり見た目同様、何も感じない味わい。
正直なもの作りと言うより、
真面目に作りましたby小学校4年2組、学級委員って感じです。
まるでグラニュー糖の砂糖水のような
喉を落ちたら何も残らない無機質なケーキ。
在る物はラム酒を感じたり
在る物は香辛料を感じたり
そして在る物は乳の余韻を感じたり
普通の洋菓子店では存在している余韻が
ここのケーキには何も無い。
これってある種、不思議な話です。
裏返せば、ケーキは柔らかくて甘いのが御馳走と
思っている方や、
お子様には適しているのかもしれません。
どちらにせよ、「伝統」や「今」をケーキに求める方には
不向きなお店だと思います。
「名は体を表す」
誠に持ってその通りだと実感しました。
みんなの評判も良いし、
むか〜しから気にはなっていながら
なかなか機会が無く立ち寄れなかったグリル丸福。
念願かなってようやく入店。
本日の日替わりは帆立とサーモンのフライ&
ビーフステーキ。¥945也。
平日のランチとしては少し割高な感じは否めませんが、
それも払拭してくれる充実度でした。
ガツンと食事をとりたい男性や、
学生達も大満足の内容です。
味は昔ながらのグリルを絵に描いたような
昭和を彷彿させる美味しさで
タイムスリップしたような幸せな気持ちになれます。
欲を言えば、フライにもう少し胡椒などのアクセントが
あれば更にベストだったかもと思いますが、
これは個人的な好みの話。
接客もスムーズですし、休日のお昼なのに
お客さんで賑わっているところからして
確実に地域に根ざし愛されている店なのでしょう。
側を通る事が多い男性の方は
是非立ち寄ってみて下さい。
きっと満足しますよ。
お昼時になると近所の年配者や
フェリーを利用するドライバーで
賑わう人気店です。
。。。と言う事は、味と言うより
利便性や短時間で食事を済ませる人に
愛されている店なのかもしれません。
麺は頼りなく、”手打ちうどん”が主流になる以前の
昭和を感じさせる柔らかさ。
出汁は主張の無い穏やかな味わい、
棘が無い分、個性もありません。
みなさんが書かれてある「不衛生」についてですが、
けっして不衛生なわけではなく、
お店の明るさ、広さ、テーブルコーディネートが
とてもマイナスに働いているのだと感じました。
黒いテーブルに細かな傷がついた透明ビニールシートを
ひいているので、
その間に空気の層ができ、とても汚く感じてしまうのです。
他のセルフでも行っている
「お客さんが利用したあと、備え付けの布巾で
各自がテーブルを拭く」と言うシステムが、
そのビニールシートと相乗して
更に印象を悪くしているようです。
(汚れ、食べカスが浮いて見える)
これはお客さんのマナーにも原因アリです。
いっそのこと、前の方も書いていますが
潔くビニールシートをはがすなり、
テーブルを替えた方が正解だと思います。
そのへんの配慮がお店側にも欠けているのは
食を扱うお店としてもどうかな。。。と思います。
チェーン店ならではの安心できる美味しさ、
裏返せば、個性無く敵を作らない平均的なラーメンです。
看板の豚塩を注文。
スープは丸く、穏やかながら程よい塩分、
とてもまろやかな喉越しです。
麺は豚系ラーメンにしては珍しく
カンスイの効いた艶やかな中細麺、
ツルツルもちもちとした口触りです。
スープとの相性は、
少しミスマッチな感じが正直しました。
チャーシューはとろとろにて
好き嫌いが二分するところです。
個人的にはちょっと。。。。かな。
”ここのラーメンが食べたい!”と言いがたいですが、
裏切る事も無い無難なラーメンでもあります。